江島神社×龍口寺 共同企画:特別御朱印『天女と龍』

龍口寺(りゅうこうじ)は神奈川県藤沢市の片瀬にある
日蓮聖人・龍口法難の霊場(霊跡本山)です

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お知らせ(案内)

2025/8/29

江島神社×龍口寺 共同企画:特別御朱印「天女と龍」

湘南・江の島に息づく神話と参拝の道。神仏習合の物語

湘南・藤沢から鎌倉へと続くこの地には、天女と五頭龍(ごずりゅう)の恋物語をはじめ、深い信仰と歴史が今もなお受け継がれています。

神社と寺院が共に祈りを捧げてきた「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の文化に触れながら、あなたの「縁」を結ぶ、特別な参拝の道。
伝説を今に伝える江島神社と龍口寺がこの度手を取り合い、期間限定の特別御朱印「天女と龍」を共同で授与いたします。
江島神社×龍口寺共同企画特別御朱印「天女と龍」

 

■古の神話 ― 龍の恋と江の島の誕生

時は欽明天皇13年(西暦552年)。

鎌倉・深沢の湖には、五つの頭を持つ恐ろしい龍が住み、たびたび暴れては人々を苦しめていました。
ある日、海が激しく揺れ、空から美しい天女が舞い降りたその瞬間、海上に忽然とひとつの島が出現します。それが、現在の江の島のはじまりです。

天女と龍

天女に心を奪われた龍は、結婚を申し込みますが、悪行の数々を理由に断られてしまいます。
しかし、龍は改心し、人々に尽くす善行を重ね、やがて天女と心を通わせ、ついに結ばれました。


そして最後には、自らの命と引き換えにこの地を護ることを誓い、龍は姿を変えて山となり、この土地にとどまり続けたと伝えられています。
その龍の口元にあたる場所が、今の「龍ノ口(たつのくち)」と呼ばれ、後に龍口寺(りゅうこうじ)が建立されました。
この神話的な縁結びの物語は、江の島と龍ノ口に今も静かに息づいています。

紙本著色江嶋縁起絵巻

紙本著色江嶋縁起絵巻(藤沢市指定重要文化財)

 

■神さまと仏さまが一つになる ― 神仏習合の風土と「信仰の輪」

江の島には、神さまと仏さまが一緒に祀られる、日本ならではの「神仏習合」の文化が今も息づいています。
江島神社に祀られている「弁財天(べんざいてん)」は、もともと海の安全を守る「宗像三女神(むなかたさんにょしん)」がルーツ。やがて仏教の女神・弁才天と結びつき、豊かなご利益があるとして、多くの人々に信仰されてきました。

弁財天と龍 一方で、江の島とゆかりの深い「五頭龍(ごずりゅう)」は、島の先端から見える「龍ノ口(たつのくち)」と呼ばれる場所 ― 龍口明神社や龍口寺に神さまとして祀られています。この一帯の地形が、まるで龍が横たわっているように見えることから、「龍が眠る聖地」としても知られています。
こうした自然の形に神さまや仏さまの存在を重ねながら、江の島では、弁財天信仰・龍神信仰・日蓮宗の信仰が重なり合い、今もなお多くの人々の祈りが絶えることなく続いています。
江島神社では「宗像三女神」が、そして龍口明神社では五頭龍が祀られ、龍ノ口にあたる龍口山には、日蓮宗の名刹「龍口寺」が建てられました。これらはすべて、神道と仏教が仲良く寄り添う文化のあらわれなのです。

龍口寺の龍 さらに古い伝説では、江の島は、天の雷鳴と火の星の落下によって海の中から現れたと伝えられています。絵巻物には、夜叉や鬼神、仏さまたちが力を合わせて島をつくる場面が描かれており、「神仏が力を合わせて誕生させた島=江嶋創造」とも呼ばれています。

 江島創造

自然の美しさに包まれながら、神さまと仏さまの温もりを感じられる江の島。観光で訪れた際には、そんな信仰の歴史にも少しだけ思いをはせてみてはいかがでしょうか。

 

■江の島からの救いの光 ― 龍口法難と龍口寺

江の島の近くにある龍口寺(りゅうこうじ)は、日蓮宗の聖地として知られています。
鎌倉時代、日蓮聖人は幕府を批判したことで、文永8年(1271年)に「龍ノ口」と呼ばれる刑場で処刑されそうになりました。
ところがその瞬間、江の島の方角から満月のような光が現れ、処刑人たちは恐れおののいて倒れ伏します。
すぐに幕府の使者が到着し、処刑は中止。日蓮の命は救われました。これが「龍口法難」と呼ばれる奇跡です。

龍口法難

その後、日蓮の弟子・日法(にっぽう)によってこの地に龍口寺が建立され、今も多くの人々が「難除け」のご利益を求めて訪れます。
日蓮に供えられたとされる「牡丹餅」にちなんで、毎年9月に執り行われる龍口法難会は牡丹餅をお配りしています。

龍口法難会 龍口法難会 龍口法難会牡丹餅 龍口法難会2025

 

■縁結びの神話、あなたと大切な人をつなぐ道

天女と龍が結ばれた神話は、恋愛だけでなく、人と人との縁、過去と未来を結ぶ象徴でもあります。

 

龍と天女の伝説、日蓮を救った光、そして神と仏が協力して造ったという江の島。こうした物語のすべてが湘南という土地に息づき、古来より神と仏が共にいる場所として、訪れる人々の祈りや想いによって、現代の縁結びの力として受け継がれています。

縁結び  龍口寺の縁

 

【特別御朱印「天女と龍」】

この神話、物語の舞台を巡る参拝の証として、江島神社と龍口寺の共同で、特別御朱印を授与いたします。
両寺社を訪れ、参拝いただくことで揃うこの御朱印には、「縁」「守」という祈り、神仏習合という信仰の輪が込められています。

 

📍 配布期間: 2025年9月1日(月)〜 ※在庫がなくなり次第終了
📍 授与場所: 江島神社 授与所
         龍口寺 大本堂内寺務所(受付時間:9:30-16:00)

           山門前案内所(受付時間:9:30-16:30/水曜日定休) [境内MAP]

📍 初穂料:700円/各寺社

 ※御朱印帳をお持ちの方は、両方の社寺でお受けいただくことをおすすめします。

 ※龍口寺の拝観時間は︰9時半〜16時となります。

 

江島神社_龍口寺共同御朱印

 

■参拝ルート ~ 江島神社から龍口寺

江島神社から龍口寺までの参拝ルートは、ゆっくり歩いて1時間弱。

江島神社から龍口寺

湘南の潮風と陽光を感じられる「散策の道」、天女と龍が結ばれた伝説をなぞる「縁結びの道」でもあります。
湘南の海風を感じながら歩くこの道は、きっとあなた自身の「祈り」や「ご縁」にも新しい気づきをもたらしてくれることでしょう。

この機会に「龍が導く縁の道」をゆっくり、歩いてみてください。

 

江の島と龍口寺

龍口寺山頂からは、相模湾と富士山が一望できます。

 

江の島伝説〜龍神と女神〜❤

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